近世のかながわ

近世は江戸時代を中心とする時代です。江戸時代は、1600年(慶長5)の関ヶ原の戦いで勝利を収めた徳川家康が征夷大将軍に任ぜられ、江戸に幕府を開いてから、1868年(慶応4)に15代将軍慶喜が大政奉還するまでの260年余りをさします。徳川幕府は、街道の整備や航路を開いて経済活動を活発にし、貨幣経済を農村にまで広げるなど天下太平の世をつくりだしました。県域では、東海道に9つの宿場と20ヶ所の一里塚、箱根に関所が設けられたほか、矢倉沢往還などの脇往還が整備されたことにより、街道沿いで生活を営む人が増えました。また、農村や漁村などにも様々なものが浸透し、人々の生活環境も大きく変化しました。

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石垣用の石

 小田原市に所在する早川石丁場群関白沢支群で発見された江戸城の石垣用に切出された石です。人と比べると石垣に使用された石がいかに大きなものであったのかがわかります。

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